ジャッキーでなければかなりのしんどさ。
冒頭のアクションシーンにおける20秒ほどの長回しは、単にジャッキーを追いかけるのではなく、それぞれの登場人物のフレームアウトとフレームインで繋がれていて楽しめるし、次々と起きるヘッドショットによる死のあっけなさとジャッキーの感情たっぷりの顔との対比もあってなかなかの感じ。
またオーストラリアのオペラハウス屋上での格闘はロケーションの楽しさもある。
けれど、他のアクションはどうしてもしんどい。ハリウッド的なものと香港カンフー的なものが中途半端に合わさったようで、ごまかしているように見える。
話も悪い適当さばかりが気になってしまうレベルで、後半になるほど、なぜそこに動力炉が?なぜストーカージャッキーに気づかない?といったギャグなのかマジなのかどっちなんだと思わずにはいられない。
アイアンマンを思わせるカラーリングの人工心臓だとか、DC映画に出てきそうな敵モブのスーツだとか、エヴァグリーンとHIKAKINのニセモノみたいな人だとか、とにかく怪しさ満載。カンフーヨガとは逆の意味で脳みそが溶けそうになりながら観終わった。