キネマと海月

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのキネマと海月のレビュー・感想・評価

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★あらすじ★

カナダ東部のノバスコシア州。絵を描くことと自由を愛するモードは子供の頃から重いリウマチを患い、両親が他界した後は一族から厄介者扱いされていた。ある日、商店で買い物中のモードは家政婦募集の広告を貼り出した男に興味を持つ。町はずれで暮らし、魚の行商などを営む男は、孤児院で育ち、学もなく、生きるのに精一杯だった。モードは束縛の厳しい叔母から逃れるため、住み込みの家政婦になろうと決意。男が一人で暮らす家のドアをノックする。

★感想★

冒頭の額に深い皺をよせながら曲がった体をねじらせ必死に筆を運ぶ姿に間違いのない役者で語られる素敵な映画なのだろうと期待が膨らみました。リウマチを患い悲しい過去を抱えるモードにとってはあらゆることが困難で並大抵ではない決断だったはず、絵を描きながら持ち前のユーモアで前を向き続ける姿には好きなことを続けることや自分の気持ちを大切にする勇気と元気をもらいました。孤独に生きてきた無骨な男がモードとの暮らしに戸惑いながらも優しく変わっていく様が愛しく描かれ思わず笑顔になってしまいます。はみ出し者のふたりのサクセスストーリーとも言える悲しみの先の光を感じるお話でした。

★オススメ★

好きなことを大切にしている人。
何かに挑戦しようとしている人。
モード・ルイスのことが知りたい人。
キネマと海月

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