まさわ

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのまさわのレビュー・感想・評価

4.0
「はみ出し者の二人が寄り添い、慎ましくも心豊かに暮らした」みたいな予告編のイメージは表面的なもので、実際はかなりきつい愛の話だった。
いまの価値観で見ると、無骨な夫エベレットには嫌悪感さえ抱くし、それでも男性に頼らなければならなかったモードの状況にはやりきれないものを感じる。
しかし長い暮らしのなかで、二人は二人だけに通じるやり方で愛を交わしたのだとわかるし、モードの絵が溢れた家にひとり残されたエベレットの後ろ姿には涙を禁じ得なかった。
サリー・ホーキンスとイーサン・ホークは最高の俳優だ。
まさわ

まさわ