あわじゅん

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのあわじゅんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

おふくろの話です。
リューマチの痛さ辛さはいつも見ていました。
彼女の作ったおにぎりは三角の形をすぐに崩してしまう柔らかいものでした。
然し、モードのように才能があり書く文字は水茎の跡のように麗しく短歌の才能もありました。
サンドラのように才能を見いだす人は現れませんでしたが、映画のシーンでは何度も彼女とモードがシンクロしていました。
母が死んで1年で父は亡くなりました。
多分、エベレットのように不器用で実直な父も母を愛していたのでしょう。
おざなりですが、幸せとはお金や豊かな暮らしの中にあるのではなく、モードが言ったように「多くを望まない」所にあることを実感しました。
彼女の書く絵は素晴らしく暖かい彼女しか描けない絵…。
それが多くの人の心を魅了するのでしょう。
サリーホーキンスとイーサン・ホークの名演といい最上級のいい映画でした。
然し、唯一残念なのは邦題です。これでは台無しですね。