サラリーマン岡崎

逆光の頃のサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

逆光の頃(2017年製作の映画)
4.2
映画が大好きなのは、普段はあまり気づかない人生の大切な場面を切り出してくれることだ。

この映画はその大切な瞬間を切り取ることをテーマにした映画だ。
3つの章に分かれる本作だが、それぞれの章のタイトルが、
その大切な瞬間を表している。
大の字になる理由、静電気が好きな人との間で起きた時の気持ち、金の糸を初めてやることの意味、直接それらの何が大切かは文章化されているわけではないが、
観ていたら、その「大切」がわかる。
しかも、それを景観が良すぎる京都という地で、
青春真っ只中である高校時代を描くというんだから、
もうたまらない。

在宅時間が続くこの時期だからこそ、
京都で高校生をやった気分になれるタイムトラベラー作品。