玉露

デトロイトの玉露のレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
3.9
またもや、どえらいものを突きつけてきたぞ、この監督。

あるところから常に痛ましい状態になる。
く、くく、苦しい。
とにかく嫌な、いやあーな感じ

戦闘状態って、こういうことになるのか。
映画作品とわかっているのに、なんだろうこの感じ

共存共栄、分かち合い、からは程遠い
「ここはデトロイト!」
私が平和ボケ?だからか

最近、色々な作品を見ていて感じる、怖い事
それは「話が通じない」
というコミュニーケーション不全の状態

初めから聞き入れてもらえない
話にならない
同じ言語なのに、話が伝わらない

立場の違いからの、、、?
どちらにしても、やり過ぎとも思えるが
もっと穏便にはいかないものなのかなあ
どっちもどっちか?

「人権に関わる問題は、、、」

武力、暴力、守られている権力
相手の気持ちを察する?
本当に分かり合えるなんて、それは理想であろうが
想像力、感情の劣化なのか?

しかし極限の緊張状態で果たして自分だったら?
いや無理。到底まともには、無理。
銃を突きつけられたら何でもしますわい

そんなこと試されても、、むむむ
上映時間以上に、すでにこの作品について考えているような気もするし
この異様な非常状態を体験するだけでも、この作品、見る価値あります。

作品は60年代の話
そこから約50年以上経つけど
その間に人はどれだけ成熟したのでしょうね?

『なんちゃって家族』で出会ったウィルポーターが、うわわわ
その口角、眉毛の形、なんだ?なんだ?
『メイズランナー』見てなくて、ごめんね

『シングストリート』のお兄ちゃん、いい意味、悪い意味。またもや生真面目

さらに余談。
コミュニーケーション不全の問題はホラーにも繋がるし
もしもコミュニーケーションが上手くいった気がする勝手な思い込みも
それはそれでホラー

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玉露

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