原作未読。
様々な才能が交わりつつ、惹かれあったり嫉妬したり、時には圧倒されたり
その後、それぞれがどういう形で成長してくのか?
俳優陣もそれぞれ特徴があって面白い。
生活者の音楽としてのチャレンジ
会場のスタッフ、審査員
コンクールに関わりつつ、音楽という世界に関わる人々
なぜ常に新しい才能を捜そうとするのか
何かの番組で、ある演奏者が言っていた
血が出るほど努力したんですけど上手くならない、という質問に対して
血が出て止めるのは普通、血が出てからが練習。という言葉を思い出しました。
石川監督の作品は他に『愚行録』しか見ていないけど、今回も映り込みを上手い具合に使ってきたなあ
芸術的な方向に進みつつも才能たちに圧倒されて歩みの方向を変えたり、諦めた心を少しほどいてくれるような部分もあったり
クラシックの文脈は、わからないけれど
わからないなりに何だか凄い事が行われているんだ、ということをわからせてくれる作りになっていて、
本当の事なんて何にもわからないけれど、何だか凄いものの片鱗に触れたような気分にさせてくれる、いい作品でした。