デトロイトのあやのネタバレレビュー・内容・結末

パトリオット・デイの時も思ったのだけれど、やはり実話が元になっているものは、ストーリー以上に考えさせられる部分が多いし、不謹慎だけどストーリーに外れがなく面白い…胸糞率は高いけど。

自分の中の漠然とした恐怖に対して、力(暴力)でしか自分を守る術が無くて全員が狂ってるなっていうのが正直な感想です。
人種差別が～って言うけどさ、端から見たら全員が狂ってるし、狂ってないと殺されるっていうね。
白人警官の黒人に対する横暴な対応も大概だけど、略奪しまくってるのもどうかと思うよ。

モーテルでの件だって、カールは殺されちゃったけど、元はと言えば彼がトイガンで威嚇なんかするから…警察サイドだってどこに狙撃者がいるのか分からない状況で、もしかしたら今にでも自分が狙撃されるかも知れないってピリピリしているのに、あんなん銃があるって思ったって仕方がないのでは？
あと何故最初に仲間の奴らはトイガンの事を言わなかったのか…カールを売るような真似はしたくなかったのか…そこが一番理解出来ない。

クラウスが糞であるのは間違いないけど、彼は彼であれが正義だと思ってて、しかもそれが脅かされるのを怖れて、あぁなったのかと考えると、狂ってしまった環境そのものが悪なのかな。

フレッドの魂が最期まで高潔であったのが救いなのか。