【覚書】
「ブラックライブズマター」が叫ばれる中、公開されたキャスリンビクロー監督の映画。イラク戦争下の爆弾処理班を描いた「ハートロッカー」で、アカデミー初の女性監督賞作品賞を取った監督。その後、ビンラディンの「ゼロダークサーティ」。そしてこれ。
見続けるのが厳し程、心にくさびをうちながら進む映画。
なんで白人は、黒人をここまで平気で痛めつけられるのか？同じ人間で、人種が違うだけで、全く理解できない。そしてそれは今も続いているって。
「ハートロッカー」同様のモキュメンタリー方式。でも、「ハートロッカー」よりも完全に腕を上げてる感じ。まっわざとなんだろうけど、「ハートロッカー」の時は、不自然に焦点をしぼったり、カメラの揺れが、酔うレベルで、ドキュメンタリー風にしてます感が出まくってて気になったけど、今回は、そのドキュメンタリー感がまさに現場にいるような臨場感と緊張感を増幅。ものすごい効果！
1967年デトロイトでの黒人の暴動の最中、アルジェーモーテルで、遊び心から放ったおもちゃのピストルの音に反応した警官が、狙撃手がいると感違いして、ホテルを取り囲み、その中にいた黒人たちを白人警官が激しく尋問する。本当、やるかやられるかの不安定な緊張感の中で起こった、最悪の事件。
その中で、差別主義者の警官を演じたウィルポールターが素晴らしい！
