三匹の忠臣蔵

監獄の首領の三匹の忠臣蔵のレビュー・感想・評価

監獄の首領(2016年製作の映画)
3.2
日本映画もそうだが、韓国映画でもよくある、刑務所内で刑務官や看守に便宜を図ってもらい所内で地位を高めるパターン。これはアメリカ映画「ショーシャンクの空に」がモデルではないかと思う。所長のボミっぷりも。
この映画では屋上でのビールを飲むシーンが印象的だったが、本当に刑務所の中にボスがいて看守を含め所内を牛耳ってんだろうかと。
気心が知れ、看守と親しくなったりはあると思うけど、なんか漫画っぽく見えて、まさに劇画のような作品としてなら面白い。

刑務所から外に出ていき、完全犯罪を仕掛ける男たちはまるで秘密工作員か必殺仕事人。
その刑務所の権力者であり、王として君臨するチョン・イッコ(ハン・ソッキュ)。
そこに、元刑事ソン・ユゴン(キム・レウォン)が、ひき逃げ、証拠隠滅、警察買収で収監されることになる。
イッコは、ユゴンを仲間に入れたが、予期せぬ事態が発生する。

刑務所長のカン・ヨンミン(チョン・ウンイン)の最後があっさりしすぎて残念、チョン・ウンインの良さをもっと引き出して欲しかった。
ラストは「怒りのランボー」のようにキム・レウォンの大暴れがあっても良かったのではないかな。
潜入捜査モノで「新しき世界」を超えるのは、かなりハードルが高いと思う。