LEGION

ありふれた悪事のLEGIONのレビュー・感想・評価

ありふれた悪事(2017年製作の映画)
3.5
正しいことでないと分かっていながらも気づかぬ振りをし、保身と妻や息子のために酷な行動を取っていく主人公の葛藤は見応えがあり、物語の展開を通して変化していく心情も丁寧に描写されていた。
国家安全企画部の怖さは様々な場面で感じられる。全体を通してその組織の存在感は凄まじく、彼らに潰されていく登場人物たちを見ていくのは辛かった。取り返しのつかない出来事ではあるものの物語的にはまとまりがあって、政権の体制批判を描いたものとして完成度の高い作品ではあった。
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