ありふれた悪事の作品情報・感想・評価

ありふれた悪事2017年製作の映画)

보통사람/Ordinary Person

上映日:2017年12月09日

製作国:

上映時間:122分

3.4

あらすじ

少々荒っぽいが、正義感の強い平凡な刑事カン・ソンジン(ソン・ヒョンジュ)。足の不自由な息子のことや、内職して家計を支えている妻のこと。気がかりなことは山ほどあるし、楽しみといえば近所に住む大親友の記者ジェジン(キム・サンホ)と酒を酌み交わす事くらい。それでも日々幸せに暮らしていた。しかしそんなある日、ソンジンは大統領直属の情報機関である国家安全企画部の室長ギュナム(チャン・ヒョク)に呼び出され、…

少々荒っぽいが、正義感の強い平凡な刑事カン・ソンジン(ソン・ヒョンジュ)。足の不自由な息子のことや、内職して家計を支えている妻のこと。気がかりなことは山ほどあるし、楽しみといえば近所に住む大親友の記者ジェジン(キム・サンホ)と酒を酌み交わす事くらい。それでも日々幸せに暮らしていた。しかしそんなある日、ソンジンは大統領直属の情報機関である国家安全企画部の室長ギュナム(チャン・ヒョク)に呼び出され、別件で逮捕した男が国民を恐怖に陥れている連続殺人事件の犯人であると告げられる。極秘資料を提供され裏付け捜査への協力を命じられると、一旦はギュナムの話を信じたソンジンだったが、捜査を進めれば進めるほど男が犯人ではないことに気付く。連続殺人犯逮捕のニュースは国民の目を欺くためにギュナムが仕掛けた完全な捏造だったのだ。多額の報酬、そして息子への治療への援助と引き換えに、ソンジンに捏造捜査の続行を命じるギュナム。 一方、捜査に疑いの目を向けるジェジンは、国家安全企画部の陰謀を暴くべく、妨害を受けながらも取材を続けるのだが…。

「ありふれた悪事」に投稿された感想・評価

エモーショナルにでは無く冷静になって観ていたら色々辻褄が変。
捏造された事件の話だから辻褄が合って無いのは当然か?
なかなか硬派な観応えのある作品。軍事独裁政権末期の韓国、国家安全企画部(安企部)の捏造捜査に巻き込まれた庶民派の刑事カン・ソンジンを主人公として、彼に犯人のでっち上げを命ずる安企部のエリート室長ギュナム、それを暴こうとするソンジンの親友であるジェシンの3人を中心に描かれたサスペンス。命じられ陰謀に巻き込まれていく刑事を主人公に、軍事独裁時代末期の韓国の暗部を描いたサスペンスドラマ。

庶民派の刑事であるカン・ソンジンが、捏造捜査に身を染めるに従って、ヘアスタイルも立ち居振る舞いも少し洗練されていくのが、観ていて奇妙な哀しさを誘う。ソンジンを捏造捜査に巻き込む選良である安企部のギュナムとの対比がまた際立ったており、見るからにエリート然としたチャン・ヒョクが憎たらしいほど巧みな演技を見せている。それに比べると正義のジャーナリスト、ジェシンは蓬髪でいかにもそれらしく、悲劇的な役柄であるにもかかわらず、少々気が抜けてしまった。

もちろん、日本で言えば、渥美清や村田雄浩をおもわせる無骨な主人公を演じるソン・ヒョンジュの演技も素晴らしく。彼の胸のうちを丁寧にトレースしたヒューマンドラマともなっている。冒頭に書いたように、かなり硬派なドラマで、韓国のダークな歴史や政治状況なども踏まえて観ると、なかなか面白い。最後の場面で、現代に時代が移るが、実際にあった出来事に基づいた作品らしく、とにかく自分が観たなかでは異色の韓国作品となっている。
ごてふ

ごてふの感想・評価

3.8
新宿シネマートにて。公開翌週平日夜の部は場内3割弱の入りだが意外や女性客多し。時代は軍事政権末期、冤罪・汚職・捏造などなど、これまで繰り返し描かれた題材を扱った力作。現場刑事とエリート高官の対決をメインストーリーとして、更には新聞記者(マスコミ)が絡む。韓国映画らしいエモーショナルな作風。ユーモアのアクセントがないわけではないが、拷問シーンなど正視できないシーン満載。いつの時代でも国家体制(組織)と云うのは何をしでかすかわからない怖さがある。
多分、今でも韓国ではここまでひどくないにしても同じような事はおこっているだろうし、日本も同様だと思う。

だから過去の出来事ではなく、今現在と重ね合わせて見てしまい、閉塞感がつのる。
Kaito

Kaitoの感想・評価

3.0
民主化前の韓国黒歴史もの。
全体主義の世界で生きることの辛さが伝わる秀作で、観た後はタイトルの意味を考えさせられます。政治が個人の生活にどのように働くか描いていて、若い人は見た方がいいよ
kumiko

kumikoの感想・評価

3.1
冤罪なんてわかってる…それでも犯人は必要だから…

罠に掛け合い落とし合い、大切なものを守るために手を汚したはずなのに、結局それすら守れない…緊張感のなか、心も身体も痛くなった… きっとこれは氷山の一角、やはり怖い国…
みゆき

みゆきの感想・評価

3.6
重厚な社会派ドラマ。
「弁護人」を観た時も思ったが、こんな時代があったなんて信じられない。
ソン・ヒョンジュが権力に翻弄される「普通の人」を熱演。
どんどん悪の泥濘に嵌っていく姿が痛々しい。
キム・サンホは明らかにヅラ!?で最初違和感ありありだったけど、さすがの演技力で正義感溢れる記者役がとても良かった。

それにしてもソン・ヒョンジュ、キム・サンホ、チョン・マンシク、チョ・ダルファン、ラ・ミラン・・・
渋い~ 渋すぎる~
チャン・ヒョクが出てなかったらどんだけ地味だったんだろう・・・
チャン・ヒョク✌️有難い✌️
とえ

とえの感想・評価

3.5
サスペンス映画かと思ったら、ガッツリ社会派だった

1987年の韓国で、民主化を求める声が高まる中、国は犯人をねつ造してまで検挙率をあげようとし、国の強さを誇示していた

そんな中、主人公の刑事は国のねつ造に加担し、次第に泥沼へとはまり込んでいく

韓国映画を観ていて、いつも不思議に思っていたのは、
なぜ、これ程までに「汚職や賄賂が多いのか」ということ。

その謎が、この映画を観て理解できたような気がする

出世のために金を使う者と、それを受け取る者がいて
受け取る側が貧しいと
「家族のために」止むに止まれず受け取ってしまう
受け取った者は、金を払った者の命令に従い、金を使った分しっかり出世する

当時の安全企画部と警察は、その仕組みで世界を回していた

人の弱みに付け込み、うまく利用した者が出世できる

その仕組みがとても興味深かった作品だった

自分が出世するためなら、人の命を消すことさえ厭わないエリート検事をチャン・ヒョクが演じていて、その意外性が面白かった

1987年、韓国の情勢が激変していく様子を感じ取れるのも、この映画の面白さの一つだった
いち麦

いち麦の感想・評価

3.0
韓国の軍独裁政権時代、大統領間接選挙制ー護憲派vs刑事と記者。正義を貫くことの困難さ…その代償が余りにも大きい。ソンジンの人としての器に対し、時代背景的な風呂敷が大き過ぎた。全体として間延びした印象だった。
のぞこ

のぞこの感想・評価

4.0
サンホちゃんが最高のヒョンで泣いた。チャン・ヒョクの悪役も良い!『依頼人』でも思ったけど、あの何を考えてるかわからないぼんやりした瞳が怖い。
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