映画大好きそーやさん

写真会議委員の上陸の映画大好きそーやさんのレビュー・感想・評価

写真会議委員の上陸(1895年製作の映画)
1.9
写真家たちの下船の様子。
これまた困る1本でした。
シネマトグラフに気付いた写真家たちが撮影者に向かって会釈したり、帽子を取ったりしており、完全に記録以外の何物でもない映像になってしまっていました。(観客及び撮影者を作中世界にいる人として捉え、挨拶をしてきたと考えることもできそうですが、私としては無理やり納得しようとしているようにしか思えませんね)
様々な人が船から降りてくる様子、それこそ『工場の出口』を彷彿させるような画になっており、その点だけ見れば楽しめる内容だったと思います。
どんなことを話しているのかや、彼らが何を考えているのか等を考え出せば、無限に妄想は広がります。
ですが、カメラ(シネマトグラフ)に気付いているとなると、撮られていることが明確になってしまう訳で、個人的には大分と萎えてしまいました。
1点褒められる点があるとすれば、パイプタバコの煙が画面に映っているところのみでしょう。
ここまでの映像で恐らくなかったと思うので、この点は『写真会議委員の上陸』ならではの要素となっていたと思います。
総じて、パイプタバコの煙が画面に映っているという点だけは評価できる、その他は『工場の出口』の焼き回し劣化版的映像でした!