てつこてつ

26年のてつこてつのネタバレレビュー・内容・結末

26年(2012年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品はNetflixオリジナルではないようだが、現段階では、こちらのプラットフォームでしか視聴できない模様。

光州事件から26年。あの悲劇で肉親を惨殺されたチンピラ、警官、韓国代表のライフル選手といった面々が、ある大企業のトップによって集められる。目的は、光州事件を指揮したにも関わらず、一度も謝罪せずにのうのうと優雅な暮らしをしている当時の大統領(現存の人物の為か一度も名前は出てこない)の暗殺。

オープニングの光州事件の国軍による虐殺のシークエンスをアニメーションで見せるというのは、おそらく制作費の都合もあったであろうが、逆に効果的で良かったし、作品の中盤までは、それぞれの登場人物の家族との絆なども上手く描かれており、元大統領暗殺に向けて次第に盛り上がりを見せるかと思いきや、いきなりの失速・・

とにかく、襲撃のアイディアが、あまりにも行き当たりばったりすぎて杜撰。また、中盤で、警察官のキャラクターが仲間から抜けてしまう描写も説得力が皆無。ラストシークエンスのスナイパーの彼女が元大統領を撃とうとする下りで、チンピラとのやり取りは長過ぎてイライラ。

そして、あり得ないのは、最後にパーンという銃撃音がして暗転。撃たれたのは元大統領なのか?それともスナイパーなのか?視聴者の想像にお任せします・・ってエンディングは余りも酷くないか?フィクションの世界でこういう素材扱ってるんだから、視聴者はスカッとした、出来ればハッピーなエンディングを望んでるのに決まってんだろ!?
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