デルトロ監督の世界観にどっぷり浸かる大人向けの童話のような愛の物語。もちろんデルトロなのでちょいグロ(グロ苦手な私はスクリーンを直視出来ないシーンが数回)だけどこれが初デルトロでもきっと大丈夫なはず!だって設定はすごく特殊だけれど、テーマは「愛」だから。
声が出せないイライザ役のサリー・ホーキンスの表情と手話だけで魅せる演技は圧巻。イライザの隣人の画家ジャイルズ役のリチャード・ジェンキンスも頼れる同僚のオクタヴィア・スペンサーも、皆優しさに溢れていて愛しい。
全体的に水がたくさん出てくるストーリーなので濃い青、緑、終盤に差し込まれる目を引く赤、優しい音楽や水の揺らぎ。とてつもなくファンタジーな話なのに観終わった後、この映画の要素が自分の中に染み渡って、とても穏やかな気持ちになれる。
監督舞台挨拶付き(一瞬だったけど)の試写会で一足早く鑑賞、プレスまで頂けて(またプレスの色使いや作りもすごく丁寧で)とても良かった。