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シェイプ・オブ・ウォーターのuereiのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

声を発することのできない、陸に上がった人魚姫のようなヒロインと、
アマゾンの奥地で神と崇められていた“彼”の大人のラブストーリー。

偏見や差別とも闘う、ファンタジー・ドラマ。

それでいて愛に満ちたミュージカル映画の側面も。

ファーストシーン、その映像と音だけで「あ、これ、大好き」と瞬時に惚れた本作は、『パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』シリーズなどで知られる“怪物”大好きギレルモ・デル・トロ監督の集大成ともいえる作品。

アカデミー賞監督賞候補になっています。

幼児期のトラウマから言葉を発することのできない、ひとりの孤独な女性と、水中で生きる不思議な生物との“愛”は、類い稀なる美しい物語でした。

いろいろあっても(デルトロだもの)、とても美しいラストシーンでした。

思い出すたび、涙腺がキケンです。

主人公の女性イライザを愛らしく、時に大胆に演じたのは、『パディントン2』でもおなじみのサリー・ホーキンス。妖艶なシーンもあり、大胆な作戦を実行し、たった1つの愛に出会った女性の強さを体現します。

彼女の、不器用ながらも、寂しげな、切なげなあの色気は何なんだろう。

アマゾンで神と崇められていた“彼”を冒涜する、シャノンさんをはじめとする白人男性たちの描写は、現在の社会そのものでもあります。

猫好きには要注意なシーンがあります!
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