マリン

シェイプ・オブ・ウォーターのマリンのレビュー・感想・評価

3.4
アカデミー賞作品賞受賞直後だったので、平日にもかかわらずほぼ満席でした。

声が出せないイライザと、南米で発見され米国研究所に連れて来られた未知の水生生物の心の交流が描かれている。

異形の者と人との交流はエレファントマンやシザーハンズ等数多くあるけど、それらは普通の人々との交流だった。このシェイプ・オブ・ウォーターは、人側もイライザという声を出せない他者にハンデがあるという者で過去の作品とは違う。

レベルは違えど他者との違いで孤独を感じている二人(?)が心を通わすというのはよく分かる。

二人の交流シーンの映像がとにかく美しい。水中シーンは映画史に残ると思うほど。水中以外は暗めの映像で、ちょっと怖さすら感じるけど、それがあったからこそ水中の二人だけのシーンが心に残る。

ただグロかったりエロかったりの場面もあるし、笑わせようとしているシーンもある。感情がいろいろ揺さぶられて疲れる映画だった。
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