にゃま

シェイプ・オブ・ウォーターのにゃまのレビュー・感想・評価

3.9
良くも悪くも、本当にギレルモ監督ワールド。『パンズ・ラビリンス』も何度か観てやっと色々追い付けたくらいの私の頭では理解できない世界観とか突拍子もないミュージカル展開に、これも何度か観ないと駄目な作品だなーと感じた。

感想を書くときに気付いたんだけど、"彼"には名前がないんだよね。名前がないまま映画一本ができてしまうってなんだかすごい。

画面の中が始終幻想的で、中でも冒頭の水の中にあるイライザの家と彼が1人立ち尽くす映画館の感じが好きだった。

人物も一人一人が色んなものを抱えていて、ある意味魅力的だった。『パディントン2』を観たばかりなので、あのお母さんが今度は恋をする女性になっていて、サリーという女優の枠の広さを感じた。マイケルは『マン・オブ・スティール』の時も怖かったけど今回も見事に怖いw

不思議なことに観ているうちに私まで"彼"を好きになってしまっていて(猫食べちゃうのは悲しいけど)最終的に人間って…なんて哲学的なことを考えたりしていた。てか監督、パンズの時もだけどほっぺに銃で撃つの好きだよね…

とにかく、数々の賞、獲得おめでとう!
にゃま

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