にゃま

竜とそばかすの姫のにゃまのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.7
とっても話題になってますね。
海外での評価はめちゃくちゃ良く、日本の細田作品を知ってる人達からは酷評され、どんなもんかなーと思いつつ観ました。

やっぱり細田ワールドだなぁ。
本当に彼は仮想の世界大好きだよね。とっても綺麗な仮想世界に対になるように現実の田舎の風景を描く。『ウォーゲーム』から変わらないスタイル。嫌いじゃないです。
本当に水とか空とか涙とか、建造物とか描くのが上手いよなぁ。あと今回はなんと言ってもベルの衣装!!ひとつひとつ細かく見たいくらい、素晴らしかったです。あとベルの美しさ。ベイマックスのヒロたちもキャラデザしたジン・キム様さすがです‥!女の子が憧れるような綺麗さの中に強さと儚さもある。スズの内面の美しさを具現化したよう。『サマーウォーズ』同様沢山のキャラが出るのも楽しいですね。

ストーリー‥ぶっちゃけて言うと‥
前半『美女と野獣』後半『ウォーゲーム』+『サマーウォーズ』+『レディ・プレイヤー1』て感じてしまった。。
ベルの名前の時点でおや、と思ったけど竜の城の創調なんて明らかに野獣の城じゃない?玄関からの階段の感じも、竜が立つベランダも、ダンスフロアも、更に薔薇出てくるからオマージュどころか「マジで『美女と野獣』やん。」と面食らってしまった。竜が野獣とおんなじ吠えた顔で「出ていけーっ!!」って言うし。うむむ。。
後半は前述の通り。バーチャルの世界って必ず現実と紐付いてるから、レディプレも最終的にリアルがあっての仮想世界、と締めるように人の心を動かすのは最終的にリアルな人の心でないと駄目なのかな、と感じた。
ただスズがUでリアルの姿になったのに、クジラさんの上に乗ったらベルに戻ってしまうのはちょっとな‥スズの姿で冒頭のベルの歌うシーンを写したほうがこちらに響くものがもっと強かったように思う。あと『ウォーゲーム』の皆がスマホ持って光をくれるシーンに皆の合唱シーンが重なるし、家族のような人々のリアルの世界の助けがあるところがサマウォっぽいな、と。

あ!私、クジラ大好きなんですけども←
今回のザトウクジラ+スピーカー案挙げた人に本当に拍手したい👏幻想的でとっっても大好きなやつでした!

ストーリーに関して思うところはありましたが、今回何より評価したいのはこの"中村佳穂"さんという素晴らしい声の持ち主であるアーティストを見つけ出したところです!!本っっ当に上手い!良い声!!歌で泣ける作品というのは本当に素晴らしいと思います。抑揚や響きがノスタルジックで、でも強さも兼ねそなえている。これから多くの場で見れるのではないかと思う嬉しいですね😆

上映後に前にいた女子高生が「シノブくんの存在必要あった??」と言ってたのですが‥「冴えない主人公の側にはイケメンが必ず居るものだ。」と心の中で思ってた。
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