shun

シェイプ・オブ・ウォーターのshunのレビュー・感想・評価

4.3
主要人物のクセの強さがいい塩梅だった。割とずっと鳴ってる音楽も水の中にいるような感じがしてよい。不思議な生き物もかっこかわいい。
イライザが恋に落ちる理由がわかりづらいって意見をけっこうみたが、毎朝満たされない一日をむかえる女のひとが、かっこかわいい生き物にゆで卵あげたら気に入ってくれて、音楽かけたら聴いてくれて手話も覚えてくれてってしたら好きになるだろと思った。不思議な生き物イケメンだからね。彼はありのままの私をみてくれる!とか助けなければ人間じゃない!のシーンは泣いた。
いい撮影だった。抱き合ってるときの濡れたイライザの顔とかラストカットとか、他にもきまってる画は多かった。
美術はさすがで時計ひとつからおしゃれだったし、色を統一したら映画は更に良くなるのかと考えさせられた。メインカラー+補色が間違いないのかもしれない。
パシフィックリムの寄生虫屋やパンズラビリンスのゴキブリみたいに、なくてもよさそうなのに入れるショッキングなネタが何個かあって良かったと思う。転がったまま映り続けてる猫とか。
あんまりだったところは照明がおちてミュージカルになるところ、ララランド(超絶大傑作)で散々みたため激寒だった。全体的に長さを少し感じた。時代背景もしっかり設定されキャラクターや展開にも生かされたシナリオなのになぜなのだ。わからん。好きだけどパイのくだりのせいかなー。
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