平凡な評価でまったく期待せずに見たのが功を奏したようでそこそこ楽しめました。
実話ではありませんがリアリティ重視、ご都合主義的な展開も少なめで、割と“真面目に見る”本格的な作品です。その代わりにエンターテイメント性が抑えられているので派手さを求めると物足りないかもしれません。話も地味でわかりやすくはないので注意が必要です。ボーンシリーズ感覚で見るものではないです。
ストーリーで惹かれたのが主人公の動機です。やはり強い意志が人を突き動かすのだと思います。少し一本調子な感はありましたが終始強い気持ちが感じられる演技で良かったです。さすが迷路を突破してきた人ですね。笑
年齢制限が設定されているだけに残酷なシーンが多数あります。それらもこの映画のポイントだと思います。中途半端さがなく現実世界の現場の恐怖を体感できます。アクションシーンが激しくてリアルで相当研究して作り込んでいる感じがあります。アクションが好きじゃない自分でも凄いと思いました。ジョンウィックのそれより良かったです。
最終盤の映像で魅せる短めのシーンが、なんか言い方は変になりますが不必要にちゃんと作られてて感心しました。こういうとこは他の作品だともっと安っぽいのになぁって。本当に作品全体が真面目に作られてますね。
終わり方も余韻を残す感じで好みでした。やや地味で感情に訴えかけてくるような内容ではないものの期待せずに見れば、な作品でした。少し実話な雰囲気がありました。
多分自分は前述の主人公の動機という部分だけで結構評価しちゃってるんだと思います。愛を失ったら誰だってつらいですから。
