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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星のKEiGOのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

これが音に聞く打ち切りエンド!
ん~正直シリーズを通して何を描きたかったのかよく分かりませんでした。

なんでかなーと考えました。
原作漫画を読めていないので確かなことは言えませんが、『ファースト』が富野ガンダムなら『THE ORIGIN』は安彦ガンダム。安彦さんが焼き直した宇宙世紀こそ『THE ORIGIN』ですよね。『ファースト』で描かれなかった設定を新たに追加、より歴史の流れを感じられるのが『THE ORIGIN』。原作漫画の立ち位置はここだと思うのです。

一方で、アニメは原作の中でもわざわざシャア・セイラ編を切り取ってスタートしました。ということはアニメがフォーカスしたのはダイクンの遺し子。『THE ORIGIN Ⅰ』~『THE ORIGIN Ⅳ』までは一貫性がありました。それは原作漫画がシャア・セイラ編だったからです。しかし『THE ORIGIN Ⅴ』と『THE ORIGIN Ⅵ』は原作だとルウム編です。漫画は歴史を描いているため、自然とシャアやセイラ個人からフォーカスが外れます。

アニメはある意味、原作漫画に忠実だったと言えるでしょう。しかし忠実だったが故に、いつしかシャアへのフォーカスが外れて、ピンのボケた全体だけが描かれるようになってしまいました。これが非常に残念でした。

ま、簡単に言うと、1~4と5,6は別モノということですね。
でもね、『THE ORIGIN』をアニメ化したのは漫画をただ焼き直すんじゃなくて、シャアとセイラをより深く描きたかったからなんじゃないの?と思っちゃうんですよ。
僕はそう思って観ていたからとっても残念だった(逆に、大河ドラマとして観ていた人には高評価なのかも)。

ルウム会戦も1,5と度々描かれていただけに、6の冒頭でさらに描かれるのは少々退屈。もうシャアが艦隊の隙間をビュンビュン飛んで戦艦を落とすの知ってるし、特段アクションが進化した感じもしませんでしたねー。
何より猛烈にダサいのはエンディングに各キャラに入る謎テロップ。腹千切れるかと思ったわw どうしてあれを良しとしたのか…。『THE ORIGIN Ⅵ』まで観る人なんて基本的にガンダム知ってるマンなんだから、蛇足中の蛇足でしょう、あれは。

唯一良かったのは山崎まさよしの主題歌!
まさよしさんギター上手すぎんよ…めちゃくちゃカッコいい…なのにあのテロップ…笑

「新しい舞台の幕開けだ。神のいない第二幕が始まる。」
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