ストローカーエース

悪と仮面のルールのストローカーエースのレビュー・感想・評価

悪と仮面のルール(2017年製作の映画)
2.4
中村文則氏の小説は『去年の冬、きみと別れ』のみ読了。
底なしの世界観に一種の恐怖を感じた。

本作もオープニングから摩訶不思議な世界が展開される。

久喜文宏(玉木宏)は大財閥・久喜家に生まれ、当主の久喜捷三から絶対的な悪《邪》となるべく教育を受ける。
しかし、完全な《邪》になれなかった文宏は幼馴染の幼女・香織(新木優子)の消息を探る。
文博は香織のもとに蠢く《邪》の存在に気付き、香織を守るために《邪》と対決する。

久喜家とは何ものか?
《邪》とは本質的に人間に潜んでいるものなのか?

ところが本作、途中からずっこける。《邪》の存在がどうだこうだと言っておきながら結局薬局そういうことか。

色恋話しに余計な飾りをつけるんではない。

ラストの玉木宏の独白(のようなもの)は圧巻の白々しさ。映画館の空気が凍りそうだった。