「やらなきゃいけないんです」
生活音が響くほど静かな映画で、福島県いわき市に生きる人びとを丹念に描いていました。
もちろん一部ですけれども。
全部さらっていった海もいまは穏やかで酷なほど美しいんですが、街はまだまだ荒れてるし物質的にも感覚的にも"家"には帰れない人だっている。
そんな中で、小さな一歩が小さな出来事を生んでいくのが映像として流れ、被災地でいまも生きているということが目の前に表れる。
生きている限り起こった出来事は終わることはないし、戻れることもないということを表していたように思います。
瀧内公美さん柄本時生さんを筆頭に、みなさん素敵な演技をされてました。