夏色ジーン

彼女の人生は間違いじゃないの夏色ジーンのレビュー・感想・評価

3.8
感想川柳「現状を 悲観しても 光見えず」

予告が気になって観てみました。φ(..)

仮設住宅で父と2人で暮らすみゆきは市役所に勤務しながら、週末は高速バスで渋谷に向かい、デリヘルのアルバイトをしている。父には東京の英会話教室に通っていると嘘をついている彼女は、月曜になるとまたいつもの市役所勤めの日常へと戻っていく。福島と渋谷、ふたつの都市を行き来する日々の繰り返しから何かを求め続けるみゆき、彼女を取り巻く未来の見えない日々を送る者たちが、もがきながらも光を探し続ける姿が描かれる…というお話。

いわゆる「震災後の福島」が舞台の物語。( ´_ゝ`)農家だったお父さんは国からの補償金でパチンコ三昧で働こうとせず、津波で亡くなったお母さんの話ばかり。(´Д`)ダメなお父さんやらせたら指折りの「光石研」だからよかったです。ツボ売ろうとする詐欺師に「補償金たんまりもらってパチンコばっかりしてくせに」と言われてぐうの音も出ない。(´・c_・`)そうなるのは分からなくもないけど、前進しないわけにはいかない。

作品の序盤に漂うのは「諦め」。頑張っても限界がある現状の行き詰まり感がすごい。(×_×;)でも福島じゃなくても人生に行き詰まりを感じることがあるわけで(>.<)立ち直る術はどこかにあるはず。

瀧内公美は「グレイトフル・デッド」のイメージが強かったですが、容姿だけでなく演技も大人になった感じがします。( ´∀`)ああいう客がいるかと思うとムカムカする。(# ̄З ̄)

作品で取り上げられてるのはいわき市ですが、いまだに「浪江町、双葉町、飯舘村の一部、南相馬市の一部、葛尾町の一部、大熊町の一部、富岡町の一部」は帰宅困難地域です。(-o-;)

んでまずm(__)m