侠客としてしか生きられな漢の戦いと仲間たちとの絆を描く、高倉健さん主演の人気シリーズ。「網走番外地」とは違い終始にシリアスに渡世の世界を描いています。
ヤクザよりも侠客が浸透しておりヤクザが舞台興行などに表向きに関わっておりヤクザに対して世間の目は治安のために必要悪と思っていて厳しくなかった時代。
なので今の若い世代が観ると奇異に感じるのかも知れません。
高倉健さんに富司純子さんという不動のコンビに村田英雄さん、藤山寛美さん、ロミ山田さん、長門裕之さんなどがキャスティング。
当たり前ですが長門さんが若いなぁ!マキノ雅弘監督だから縁故キャスティングでもあったのかも知れませんがなかなかの存在感を出しています。
父親の死で興行主として侠客の世界に再び足を踏み入れる事になった主人公。カタギのいわば会社経営者という表向きなので、ドンパチする事も出来ず相手の嫌がらせに我慢我慢我慢の時間が長く前置きが長く感じてしまいました…。
溜めに溜めただけにクライマックスの戦いに活きてますし、おとっつぁんのキャラクターと散り際が我慢の限界と怒り爆発をより濃くしていました。
そしてお決まりの殴り込みで健さんの刀捌きが冴える!警察の無能ぶりなど時代背景も相まってツッコミどころも多いですが任侠物としては普通に楽しめた作品でした。
まとめの一言
「もう一航海してくらぁ」