玉露

あゝ、荒野 後篇の玉露のレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
3.7
後篇を見たあと
バリカンからのボディブローを喰らったかのように
しばらくズーンとなったりボーっとしたり
あゝ荒野
気がつけば、荒野に立たされていました。
登場人物たちも、それぞれの荒野に立たされているのでしょう。
ただの通行人やデモに参加しているたちも含め、それぞれが持っている荒野

「関係ないよな」

つながり

劇場では、途中からずっと鼻をすすっている方がおりました。

以下ネタバレ、というか

たまたま聞いたラジオCMで知ったのですが
劇場で公開中でありながらDVDを発売するなんて大胆な戦略。

劇場公開はR-15作品で11月01日に販売されたDVDはR-18作品らしい
どんな違いがあるのだろう、機会があれば見てみたい。

誰を注目して見るかで作品の味わいも変わってくる
特に女性たちを中心に見ると、また違った荒野が見えてきそうだ。

行き着く先が死、とするなら
みんな死にかけで、死に損ないで生きている人間

それと
ま、タオルは取らないんだろうな、と油断していたら
なんと今野さんまで、、、ありがとうございます。
ほとんど前情報を入れずに見ていたのでビックリ

男はリングで乳首をさらし
女はベッドの上でさらす
しかしそれはすべて表面上の裸に過ぎず
身も心もボロボロにズタズタになりながら踏ん張って立ち続ける、それぞの生き方

パンチの数を何ととらえるか?

すべてを失ってから
相手を思うがゆえに自らの手で、さらに失って
こっちを見つめる視線

これから彼はどうなるのだろう
汚いと表現された、この国も

朽ち果てるまで荒野は広がる

追記2017.11.10
ついTSUTAYAレンタルで借りてしまう。
一週間前に劇場で見たものが家で見れるなんて、何かイケナイ事をしたような気分になる。
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