2017年日本作品。菅田将暉/ヤン・イクチュン主演。
2時間半の前篇の後の後篇。
この作品は,ヤン・イクチュンと菅田将暉以外が演ったとしたら,とてつもなく冗長なものになってしまっていたのではないかと思う。
ヤン・イクチュン演じる建二が,とても哀しい。
それは新次についても同じ。
もっとも寄り添い合いたいふたりではあったんだが,それはボクシングでしかなし得なかったことなんだと思う。
それが,彼らにとって「つながる」ことができた唯一の手段だったんだろう。
そういう意味では,建二は幸せだったんだと思うし,そう思わないとやりきれなさしか残らない。