人とは違う力を持って生まれ、孤独に悩まされてきた姉と、何も持たずに生まれ、孤独に負けない心を育んできた妹…
前作で愛と絆を確かめ合った2人が、過去と向き合い未来を切り開く感動作。
ディズニーアニメを映画館で見たのは初めてでしたが、前作よりさらに大人向けに作られ、人種の違いや争い、辛い現実との葛藤、気持ちだけでは解決できない試練など、より深刻で複雑な問題を描いていました。
ディズニーの続編は、ストーリーよりもキャラクターの心情を重視しているように見えます。
作品を通してキャラの心が成長し変化していくことが素敵です。
そして環境が変わっても変わらないものがあると信じること、どんな状況でもできることをすること、正しい選択を考えることなど、製作側の現代へのメッセージをよりストレートに打ち出しています。
道徳の教科書にしてもいいくらい。
今作の見せ場は何と言っても魔法の映像表現！
雪や氷、水の動きや形、見せ方がこんなにあるんだと驚かされ感動します。
前作より表情豊かで高低差の激しいエルサの歌唱シーンも美しい。
ギャグセンスも秀逸笑
友人曰く1,2合せて1つの作品のようとのことでしたが、私は2の方が好きです。
1の方がストーリーも子供向きでわかりやすく、歌も可愛く楽しく共感しやすいけど、2の方が正解が難しく一筋縄ではいかない葛藤を描いているから考えさせられます。
以前は対立した立場にいた2人が、今度は同じ岸にいるけれど性格によって選択が異なるのがおもしろい。
エルサは強い力を持っているけれど、本当は誰より臆病で怖がりで、責任感が強いけれど先のことばかり気にしてしまい、何でも1人で抱え込もうとする。
アナには力はないけれど誰より勇敢で前向きで、考えるよりまず行動、誰かを助けることも助けてもらうことも厭わず、今だけを見て生きている。
目指すものや大切にしているものは同じはずなのに、思考回路の違いですれ違ってしまうのは切ないけれど、興味深く、理解しあえなくてもお互いを尊重することの大切さを感じました。
