かよ

ボヘミアン・ラプソディのかよのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.3
QUEENのボーカル、フレディ・マーキュリーの栄光と孤独を描いた事実に基づく映画。

中学生の頃に友人に教えられたQUEEN。他のバンドとは一線を画すドラマチックな楽曲に、畏れのような気持ちを抱きつつ好きになった。聴くだけで心が沸き立ち、高揚するような楽曲に彩られた映画は、冷静に批評することなんてそもそも不可能なのかもしれない。

と、一生懸命クールダウンして書いてみたけれど、この映画アツい!エモい!本気で体温上がったと思う。もちろんIMAXで観たけど、これはまさに体感すべき映画でしょう。

有名な人物を描く映画は、その利点もありつつ、難しい点もたくさんある。登場人物本人や家族の理解を得なければならないし(ひとりメチャクズな登場人物がいて驚いたけど、後で調べたらほぼほぼ事実だったようだ)、二時間のストーリーの中に採用すべき事件及び楽曲の取捨選択と構成、そして、どれだけ役者を本人と錯覚させられるか。
本作はこれらの課題をクリアしていて、「これがハリウッドの本気か」と感心した。

特に主演のラミ・マレック。ドラマの「ミスター・ロボット」で、個性的な顔でこの役によく合ってるけど、なんでもできるタイプではないよなぁ…なんて思っていたので、まさか彼がフレディを?と若干不安だったのだけど、だんだんフレディにしか見えなくなってくる。彼の孤独を見るうちに、聞き慣れた歌の歌詞の意味が違って感じられ、こみ上げるものがあった。

他のメンバーの役者たちも魅力的で、ライブシーンは役者たちが演じている(言ってしまえば偽者)にも関わらず、ライブを観ている興奮を映画館で感じられた。
とにかくアツかった!!!
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