ゆき

ボヘミアン・ラプソディのゆきのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0
音楽の娼婦

伝説のバンドQUEEN。フロントマンであるフレディ・マーキュリーの誕生から最期の大仕事までを描く。

20世紀FOXのクレジット映像に重なるギター音でライトリスナーである故の不安は一気に胸の高鳴りへと変わった。

才能が音楽として姿を現す瞬間は何ともエネルギーに溢れていて美しい。
クライマックスのライブ・エイド。
レコーディング風景でのスピーカーの様に揺れ動いていた感情が一気に解放された気がする。迷いなくやり遂げること。

ずば抜けて名前の知れたアーティストは年々減っている気がする。
誰でも音楽を届けられる時代になって、大仰で過剰な夢を描く必要がなくなっているのか、なんて過去を羨む余韻すら与える素晴らしい楽曲のオンパレードな一作。
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