オチで綺麗に泣いた。
楽曲の説得力の強さが尋常じゃない。
愛や命や魂や虚栄心や羞恥心や道徳も全てを音楽の悪魔に捧げて生贄にされたとしか思えない人生だと感じた。きっとこんな言い方は癪に触る人もいるだろうし、当人にも失礼に値するのかもしれないけど、それでもこれ以外の結末は考えられないという人生に感じた。
フレディマーキュリーはエンターテイナーとして死ぬことに誇りを持っていたし、生を全うしたと心底思っていたのだろうと楽曲を聴いて感じた。そんな男が「死にたくない、生まれて来なければよかったとも思った」なんて赤裸々に歌ってしまったらそりゃ涙腺ぶち壊れますわ。
we are the championもやばかった。
映画としても、どんな人にも共感が得られる性質の映画だと感じた。成功するまでの自信や、文字通り自分の感性すら信じられない浮き沈みに踊らされたピエロ。他人から見たら取るに足らないような悩みが当人には人生の全てと感じるほど大きなことって意外と身の回りにも多いと思う。なにより共感してしまった。
