このレビューはネタバレを含みます
ラースフォントリアーの甥っ子だからずっと気になってた監督、ヨアキムトリアー。
父親を生贄に捧げることで彼女をこの世に取り戻したのかな。吐き出した黒い小鳥の死骸が生き返ったのは、彼女を生き返らせたことの象徴。一人残された母親は直接テルマに危害を加えてきたわけではないから、治癒して身体だけは多少自由にしてあげた。家族の喪失と罪悪感で皮肉にも心はこの先束縛され続けるだろうけど。
ノルウェーならではの雪景色、凍った湖が綺麗に活かされてる。
好きな人の側で動悸が高まるにつれ超自然エネルギーが制御不能になって結果癇癪起こす設定が極端だけど、抑制されたレズビアンラブが抑えきれなくなって爆発しちゃうのがロマンチック。観てるこっちも心奪われる。