セルマ(原題)の作品情報・感想・評価

セルマ(原題)2017年製作の映画)

THELMA

上映日:2018年

製作国:

上映時間:116分

あらすじ

6歳までの記憶がない女子大生テルマの周囲でおこる怪奇現象。それは、両親が秘密にする彼女の過去に関係していた。‘2017年の最もエキサイティングなホラー’選出作!

「セルマ(原題)」に投稿された感想・評価

dohi

dohiの感想・評価

-
衝撃的なシーンがとても多かった

なによりロマンス要素をかなり淡白に描写してるところに惹かれました
filmoGAKU

filmoGAKUの感想・評価

4.0
【視点】イチオシ作品です。以下、個人的な感想です。

映画『フェノミナ』(1984年)で消化不良というか、掘り下げて欲しかった「題材」をまさにこの作品がやってくれました。

「フェノミナ」は設定が非常に面白かったのですが、個人的に思うに残念な作品でした。今では物語自体をほとんど覚えていません。

この映画はタイトルが示すごとく、「現象」ですが、自然界、特に虫たち(映画では死臭を嗅ぎつけるというハエが鍵、そして蛆虫の場面等は有名)と交信できる能力を持った少女が、殺人事件に巻き込まれ、その捜査・解決に協力するという話の筋。

この作品もイメージとしてはそんな感じですが、”イタリアンな血みどろ”「事件」よりも、少女の物語にスポットがより細かく当てられています。
大きな事件や事故、自然災害が起こる前に、何か不吉な前兆として、鳥や昆虫などが異常な行動、その現象を見せつけることがあります。
この作品はそんな Phenomena が、少女の内面とリンクしてリアルに、少女の物語を描きます。

似た題材を扱った作品を強いて挙げると、あの『オーメン』(「前兆」の意味)の続編「ダミアン」があります。これはホラー映画の古典、代名詞になっていますが、続編も第1作に続いて名作でした。
ダミアンの青年期の物語で、サタンの息子として覚醒する(一作がその誕生)までの前段の物語。

本作とは全くその物語も、イメージも違います。が、この例えはあくまで「phenomena 現象」という「題材」の話です。

そう、この作品、その扱う題材は、「ナウシカ」ですと言ってしまうと、やはりイメージやストーリが隔絶しますが、『堤中納言物語』の「虫愛づる姫君」の、無自覚な潜在的、隠れ「虫愛づる姫君」(カミング・アウト)って例えはどうでしょうか?

この作品、蛹(サナギ)から脱皮する前のおぞましい自分に気づかない、異様でしかない不安や錯乱が愛によってさらにヤバくなっていく展開とでも。

その日常に起こる少女の生理的、精神的な変化や事件をドラマとして完成度高く映像化しています。

早くBlu-rayが欲しいです。
あと、掲載の写真アイコンは早くポスターデザインのものにして欲しいな。
ホラーっていう扱いになるのこれ……? 個人的にはSFミステリーっていう感じ。
静かな映画だけど、糸がピンと張られて静止している静けさ、何かを常に抑え込んでいるような緊張感のある静けさ。

「卵か先か鶏が先か」みたいな、視聴者に最後の判断を委ねる話かと思ったら、作中終盤でかなり明確に一方に寄せてきたので拍子抜けしたけど飽きずに楽しめた。
トロント国際映画祭にて。


これ面白かった。オープニングからショッキング。
内気な女の子セルマがオスロに引っ越してきて、しばらくすると発作が。
発作の原因を調べるうちにあれこれ出てきて、自身に埋もれていたものが掘り起こされる。
映像はスタイリッシュだし、サイコスリラーとスーパーナチュラルスリラーのミックスふうのストーリー良し、不穏なサウンド大音響で気味悪さ増大。
めちゃくちゃ好みでした。これも見終わってあれこれ話したいやつ。
ポケモンフラッシュ注意。