テルマのOpenのネタバレレビュー・内容・結末

オンライン試写会。
2018年後期はホラーが熱い！と言われていて、その中のひとつがこの『テルマ』。

でもこれホラーじゃない。恐る恐る観ていたけど、サイキックスリラー？って言えばいいのか？
サイキックスリラーとも一概に言えない、１人の少女が成長し、自立していく物語。

様々な呪縛から解き放たれて、自分を客観視するようになる様子がテルマの「力」から見て取れる。

せっかくの初恋の相手を消してしまったのは、厳格なキリスト教の教えと恋心との狭間に揺れていたから。
父親を燃やしたのは、父親がいなくても生きていけると悟ったから。
母の足を治したのは、弟の死に対する自責の念があったから。
彼女の力にはすべて理由があるし、彼女の感情や成長が込められている。

インド映画『PK』でもテーマにされたように、キリスト教の同性愛禁止に対する批判をはじめ、宗教ってどうしてそこにこだわるの？みたいな問いかけもあったように思えるこの作品。

オープンエンドというか、全体的に解釈がオープンな物語で、個人的には好みだったなぁ。