【青山シアター オンライン試写会】
北欧らしい澄んだ映像とサウンド、静かなストーリーテリング。
監督のヨアキム・トリアーは、ラース・フォン・トリアーの甥にあたるんですね。確かに似た潮流を感じる部分もあれば、より現代的で明快な感覚に根ざしている印象。スタイリッシュ。
全体として悪くない出来だけど、テーマ的にはどこかで観たような既視感もあり、特段に突き抜けたモノは感じない、ふわりと掌に収まる良作という感じ。特異性の種類と帰着点は全く異なるけど、ここ最近だと『RAW〜少女のめざめ〜』を思い出した（あっちはフランス/ベルギー、こっちはノルウェー）映像的にはいくつかおっと思うシーンがあり、どれも体温の低い美しさといった感じで好みでした。
最近ファーストフード的な作品ばかり観てたので、お口直しになりました。
