このレビューはネタバレを含みます
北欧版キャリー。
それも劣化したやつ。
広ーい心で観れば、映像美と女優さんの美しさで満足してしまうのだけど。
なまじっか期待度が高かったのでどうしても辛口に。
★という訳でここからネタバレ★
結局テルマは善なのか悪なのか。
ラストの笑みと俯瞰映像は全能性を身に付けた自分を肯定している様に見える。
だとしたら終盤でカラス＝不吉の象徴を「吐き出す」シーンは何を暗喩しているのか。
そもそも母親の脚は治しておいて、なぜ父親だけを殺したのか。
それも火刑という魂の復活が出来ない最も厳しいやり方で。
そこまでの恨みつらみが描かれていただろうか。
エディプス・コンプレックスからの自立？？
弟を生き返らせなかったのは何故だろう。
単に「消した」場合と違って、結果的に殺してしまった場合は生き返らす事は出来ない？？
分かりやすい宗教的なメタファーをこれでもかと放り込まれても、何やら一貫性が無い気がしてしまったなぁ...
自分に読解力が無いだけかしら。
ここら辺を誰かに解説して欲しい。
