【くまカワユスwww】
アメコミヒーローは食傷気味だがロシアなら?…少し惹かれたので行ってみた。
脚本は子供番組に毛の生えた程度、演出はグッと野暮ったい…がけっこう楽しかった。素朴さが逆に好感度に。
冷戦下のソ連、というと勝手に謎めいた印象を抱くが、過去、そこで作られたという超人たちは…ミステリアスゼロ。大変親しみ易い連中でした。
一番驚いたのは、やっぱりソ連は冷戦時代、世界を滅ぼす超兵器を作っていたのか!という衝撃の発掘(笑)。かつて西側娯楽映画では色々出てきたと思うが、自国の映画でシレッと登場するのは初体験。楽しかったです。
超人メンバーで一番同情したのはクマさん。獣人化って、美女と野獣のビーストみたいの出るかと思ったら、熊ですよ熊…ただのクマさん!
念動力や瞬間移動、透明化などは使い方次第では武器になるが、ただのクマじゃ、武装兵数人に囲まれたら瞬殺やん。で、「だんだん自分の中のクマが大きくなる…」なんて、ご本人には悪いが爆笑台詞聞いていると、なんて切ないのかと。
あ、続編で『ザ・フライ』みたいな悲恋ばなしに持ってく気だろうか?
ビジュアル的には透明美女イチ推し!全裸でインビジブルしていた『F4』のジェシカ・アルバに比べると、出し惜しみが惜しいが、眺めて飽きません。最強時のケバメイクより、普段着の顔が可愛いね。
超人を率いる美人指揮官もよかったが、人物として肉付け皆無だから、ふにゃふにゃに映った。かつてのソ連婦人部隊長みたいなどすこい系オバチャンでもよかったのでは?超人ズとメリハリつくしね。
一方、部下たちに個性別美女を揃えた配分はよかった。監督きっと女好きだね。
ところで、超人と名乗っていても、基本的に弱いのね。スーパーヒーローなのにスーパーじゃない処でハラハラさせるのが、本作の特長でしょう。
“都会のジャングル”をナントカ探検隊みたいに、ホントに綱渡りでオロオロ突破する辺りはホントに切なかった。
で、やっぱりソ連が生んだヒーローだなあ、と思ったのは、あの必殺技(?)。「これぞ共産主義の力ァァァァァァァ!」という絶叫が、私にはしっかりと聞こえました。…楽しかったです。
CGクオリティは、ロシアもしっかり進んでいますね。モスクワ騒動の様子は画的には見応えありました。ちゃんと満ちた空気を感じます。
…でも、続編来ても、もう劇場でみなくてもいいや(笑)。
<2018.1.21記>