【結びといふより別腹】
たぶん右肩下がりと思い、結局は劇場に行かず。
レンタルしたが、何だこのグダグダなイントロは…とまず呆れた。映画がどっちに向かうかサッパリわからない。でやっぱり、背骨なきフニャフニャ展開で終わりました。結局、なにが結ばれたの???
また今回「一瞬を永遠に留められる」が肝のようだけど、どこにもそれ、見当たらなかったよ。こういう、包み紙は美しいのに中身は食べれません、な日本映画、やっぱり増えて来ていて、それが当り前に消費されている、そんな気がして仕方ない。
あと、連載漫画の方法論って、改めて映画の満足度には貢献しないなーと思った。前二作の貯金でつくった感じでした。
余裕はできたせいか、映像的にいい部分は幾つもあった。シナリオ的には相変わらず、台詞頼りで脱力するところ多々。後で逆転する展開の時は、前もって台詞で大変だ、と印象だけ説明するんだよね。それを映像で説得した上で、逆転させるからカタルシスとなるのに、できなくても当り前になっている。
広瀬すずはやっぱり、この役に求められる資質とは違った。「ムダに美人」的台詞が出て来るが彼女、美少女として光るものはなく、ちょっとダサクすればすぐ周囲に溶け込む並に可愛い子、だと思うよ。で、相変らず、ハイテンションをハイテンションに演じていて胸焼けしました。
松岡茉優は完全に、JKには見えなくなった。その意味では出番少なくて正解だったかと。
今回はキャラ立ちを期待されていない萌音ちゃんが、逆に自然さ引き立って、癒してくれました。
最後のアニメーションは、♪テーイク・オーン・ミー！と聞こえて来そうでした。原作は続いているから、そのうち続編、また出て来るのでしょう。このあやふやな作りは、その商売っ気が前提にあるからだろうな、とも思いました。
<2018.10.18記>
