ちょげみ

ランペイジ 巨獣大乱闘のちょげみのレビュー・感想・評価

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)
3.8
【あらすじ】
サンディエゴの動物保護区で働く動物学者デイビスは、アルビノの雄ゴリラジョージを始めとする動物達に囲まれ充実した日々を過ごしていた。
しかしある日、突如として空から原因不明の容器が動物保護区に落下、容器から噴出された病原菌を浴びたジョージは凶暴化し、体も徐々に巨大化し始める。
どうやら世界で同時多発的に発生したこの出来事は、宇宙ステーションで極秘実験を行っていたエナージーン社の仕業らしい。
この事件の裏に潜む黒幕、エナージーン社のクレアの思惑に振り回らされながらも、元の平和な日々に戻る為、ジョージを元に戻す方法を模索する為にデイビスは奮闘する。。。


【あらすじ】
"アベンジャーズですら倒せない、強さをとことん追求した合成獣"

メイン・ビジュアルやタイトルが醸し出す圧倒的B級映画を厳粛に受け止め、しかめっ面で本作を見始めたのですが、いい意味で期待を裏切られました。

ストーリーは少々予想しやすい感は否めませんが、メインキャラクター3人の人間的魅力、ユーモアが所々に埋め込まれている点、胸を打つサスペンス要素が大きな魅力となりこの映画に推進力を与えています。

しかしなんと言ってもこの作品の大きな目玉は怪獣達のビジュアル面と大迫力の戦闘シーン。
カブトムシの強靭さ、チーターの敏捷性、シロナガスクジラの成長率など、ありとあらゆる遺伝子を加えて誕生した三匹の合成獣は壮観の一言で、彼らがニューヨーク市内を躍動して軍隊と戦う様には心を踊らされました。


個人的には三匹の合成獣の素体となった動物のセレクトにも感心したかな。

"狼"は知性と品性、高潔さを併せ持つ動物で、10メートル近くに成長した姿は北欧神話に登場するフェンニルを思い起こさせた。
"ワニ"は獰猛な爬虫類の代表格であり、"ゴリラ"は飛び抜けたパワーと知性の動物というイメージを持たれることが多い。

性質の異なる三匹の動物を元に合成獣を作り上げていたことで、他の怪獣映画とは毛並みの違う、ユニークでバランスの良い作品になっていたと思います。
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