かがわ

検察側の罪人のかがわのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.2
簡単に感想を書くとバカを晒しそうで怖い。そういう時は、まず構造の話から。

オープニング、チャプター分け、終わり方(エンディングへの道のり)全てが無駄のない必要な構成のように思えた。単純なストーリーラインは最後まで見たらわかるのだけどそれはちゃんと整理されてたからなのだろうなぁと。とっちらかってたという感想はもともとバカなのか、分かろうとすることを放棄しているこの映画の中で自死した人を作り出した原因みたいな人なのでは?

正義と感情と規則。3つとも持っていて民主主義国家の中の人間だし、その3つのバランスが取れなくなっちゃうというのは、もはや安いサスペンスや司法や刑事を扱った連続ドラマの中だけではなく現実にも侵食してきている。具体例なんか出すまでもない。(この映画におけるそれこそホテル経営者のようなほとんど名指しの告発が絡んでいる作品にジャニーズが出てるのはすごいことなのではないのか?蛇足でした。)
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