このレビューはネタバレを含みます
シャマランからは同族のニオイを感じるんだよな。チアリーダーの撮り方で分かるよ。脚フェチなんだろ?
精神科医に能力を理論的に分析されて精神的に一般人化されかける超人達が哀しい。
画的にはおもしろすぎ。
監視カメラや第三者視点を用いた多角的な撮影で目撃者みたいな気持ちにさせる手法にはワクワクしちゃう。ビーストの変化を遠目で映したシーンがシュールで特に好き。対決がごっこ遊びに見える瞬間があってビビった。
同調圧力や希望が見出せない世界に屈することなく自分を発揮して生きる姿は、地味だろうがヴィランだろうが誰かのヒーローになり得る。
デヴィッドは父親として息子を安心させていただけでもヒーローだったはず。それだけでよかったのかもしれない。
ビーストもイライジャもヒーローと言える理屈は分かるんだが、なんか「恐れず女風呂を覗いたアイツは全男子のヒーローだぜ…」みたいなやつに近い感覚がある。
相対的に魅力が高まり合う3人の関係はコミック的で芸術の域。
最後まで飽きなかったけど、なんとなくしっくりこない感じはある。
ラストの流出映像って皆が素直に受け取れるのだろうか?
テーマ的にはリアルかフェイクかは関係ないだろうけどさ。
いつまでも9歳の精神を持っていたいね…。