ねこの細道

ミスター・ガラスのねこの細道のネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

終盤ミスターガラスのこれは限定版ではなく誕生の物語だという言葉により、この物語がSF的なスーパーパワーがある人たち同士の争いによるエンタメだけではなく、観ている人に対して自分の信じる力を発揮させる物語となった。スーパーパワーを精神障害として科学的に解釈することもでき、それによってダンが自分を疑う様子は現代の人類が、目に見えるものを信じ目に見えないものを信じない様子を想起させられた。ミスターガラスが群れや観察者?傍観者?を作ったという課程は再現性がない偶然と偶然の組み合わせでしかないと思うが、現代に起きていることもそれと同じなのではないかと思わされた。例えば頂き少女りりちゃんや他の犯罪者、地震や津波などの天災、経済活動など。1番面白かったのは能力者を隠蔽して世界の安定を保とうとする組織の登場だった。人はいつまでも自分と他人を比べ生きていくのだろう。