クロキ

吾輩は猫であるのクロキのレビュー・感想・評価

吾輩は猫である(1975年製作の映画)
4.0
「そんなに舐めた覚えはない!」

先生かわいいな


原作はもうだいぶ前に読んだので細かい内容は覚えてないが、久しぶりにタバコ吸いまくりな映画を見た気がする。

最近めっきりそういう場面見なくなったので逆に新鮮。いやしかしこう見ると本当にタバコって追い詰められているなあとしみじみ思う。現実どころかアニメとかの非現実でも居づらくなっている状態。

まあ自分は1回も吸ったことがないのだが劇中の人々は中々美味そうに吸う。

あと今だと動物虐待で雑な猫の扱い。これは原作でもわりかしそんな感じで吾輩も嘆いていたのだがこれまた時代を感じる。


遠い時代と今の価値観の移り変わりをしみじみ感じていても、人間の体調面はいつの時代もストレスで崩れることは変わらない。

神経質で胃弱もろにストレスが原因。はたから見たら皮肉に笑いの種だが本人からしたらもちろん苦しいものである。

皮肉と笑いは鑑賞者に委ねているのか、今作の吾輩は喋らない、というより心の声はない。だが最後の最後のあの場面で語りだす。

あの場面は原作でもあまり好きではない、とは言いつつも吾輩の受け入れ方は学ばねばいけないのかもしれない。

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい。
クロキ

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