クロキさんの映画レビュー・感想・評価

クロキ

クロキ

スターリングラード(2000年製作の映画)

4.0

「 俺は石だ…」


ジョジョのあのシュトロハイムが戦死したスターリングラード。

動員された兵士も及び腰になる死戦。撤退は許されず負け腰の後退する兵士には容赦なく敵前逃亡の罰たる味方の銃弾が襲う。
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

5.0

「 俺はマーベルの救世主だ」


始まってメタメタ、続いてメタメタ、というか今作の設定そのものがもう俺ちゃんのためのオンステージ。

俺ちゃんもこの世界に引っ張り込まれたウルヴァリンも中年の危機と重い
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パンダコパンダ 雨ふりサーカス(1973年製作の映画)

4.0

「これは素敵だ。素敵な洪水です」

注意!悪役の台詞ではありません。この作品に悪役はいません。


前作で感じた冗談ではあるが少しホラーな部分を製作者側も意図しているのか登場人物がその代弁をしてくれた
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パンダコパンダ(1972年製作の映画)

4.1

「お呼びですか?パパです」


おばあちゃんとふたり暮らしのおんなの子ミミ子。

おばあちゃんが法事に出かけひとり暮らしになるはずが、パンダの親子がやってきた。

そんなパンダ親子とミミ子が家族になる
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メトロポリス(2001年製作の映画)

4.2

「ワタシハダレ」


天を突くような巨大都市とそれを反転するかのごとく地下深い世界が混在するメトロポリス。

そこで起こる人間的な陰謀と強かなロボットの反抗、そして小さな少年の躍動。


ストーリーは
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

5.0

「子供のときにだけあなたに訪れる不思議な出会い」


久しぶりに見ると、トトロが思い出の数倍以上ふわふわで触りたくてウズウズしてしまう。

特に初登場のときのシッポ。枕にしたい。


大人になるにつれ
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

2.5

「生き残るためには大切な仲間の一人をみんなで食べるしかないとプーが決断、結果イーヨゥがいなくなりました」


最初の掴みは中々悪くなかったと思うけど結局のところくまのプーさんである理由は作品のほんの少
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エクソシスト(1973年製作の映画)

4.0

「腐った鬼め!俺の体内に入ってみろ!」


ある少女に取り憑いていたなぞの存在とそれに対峙するエクソシストたちの戦い。

前半、ひどく穏やかで自分は観るものを間違えたのかと思った。

しかしそれは突然
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.3

「あんまり死ぬの怖がるとな、死にたくなっちゃうんだよ」


ヤクザが沖縄に抗争の応援に行く話。名目上は

そこで映し出される画はヤクザの抗争劇という荒っぽいものとは反する無駄のない美しいものである。
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プロジェクトA(1983年製作の映画)

4.3

「1つ大事なことを学んだ…」

「なんだ?」

「地球には間違いなく引力があるよ」



海賊に悩まされる香港。しかし沿岸警備隊は実績を残せず解散。その後隊員たちは警察に追加され陸の悪事を追っていくが
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ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト(2002年製作の映画)

5.0

「いいのかしら…そのセリフ高く付くぜ」


ルパン一味出会いの知られざる一幕。

ルパン三世の設定は1話限りの使い捨ての設定も多いが地味にその後のシリーズに継承される設定もある。  

ということで今
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「私を覚えてる?」


豊かな故郷から誘拐され、その上大切な人を失いながらまさに臥薪嘗胆の潜伏の日々を生き抜くフュリオサ。

復讐の大的はディメンタス将軍。しかしこの男復讐の的としては恐ろしく厄介であ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

4.5

「私を覚えてる?」


カラーだと空は青く荒野は白いので明るく鮮やかだが、モノクロ版だと白黒しかないのでより世界の果ての虚無感を感じる。

この先には何も無い。緑の地などありはしない。この虚無が永遠と
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

5.0

「人間には2種類いる。弾が入った銃を持つ奴と穴を掘る奴だ」


最高そしてリマスターはやっぱり綺麗。

この作品、3部作を映画館で観れたことに深く感謝。

劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段(2011年製作の映画)

4.2

「大事なのは患者を気遣う優しい心、乱太郎はいっぱい持ってるだろ?」


久しぶりに忍たまというより、自分が子どもの頃見ていた作品を見直すと、本当に自分は話も何も理解できていないアホの子だったと再認識す
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

「僕は砂漠に導かれた。これが定めだ。みんなの夢を果たしここに来た」


スター・ウォーズ、ナウシカ、その他数々の作品に影響を与えた作品。

これは原作読んでから映画館行こうと思ってたら上映終わってた。
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

4.0

「しょうがないよ…思わず浮かんじゃったんだ」

「悪夢だぜ。ひでー」


かなりヤバイ状況だと思うんだけどこの作品には危機感というものがまるでない。

このゆるさが現代ではかなり貴重な気がする。

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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.5

「計算違いかと思ったが…これで合った」


この作品はクリント・イーストウッドも勿論最高だが、やっぱりリー・ヴァン・クリーフが最高。

彼が出演している作品は今作と続編の続・夕陽のガンマンしか見たこと
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.5

「俺はその真ん中だ」


内容は言わずもがな。

そしてやっぱり綺麗だった。

一番大好きな続・夕陽のガンマンの上映が楽しみだ。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.5

「天国の門を叩いている俺たちが酒に浸ってる…つまり俺たちは怖いものなし」


余命僅かな2人が病室で見つけた酒を煽りながら、見たことのない海を見に病院から旅立つ。

まさに珍道中。ヤバい車を盗み、銀行
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.1

「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」

原作は最終巻まで既読。なので杉本の不死身さも十分に知ってるし、アシリパの知恵と勇気と変顔も堪能したし、最後は白石!お前〜ってなった。

そして今回の実
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 4K REMASTER版(年製作の映画)

5.0

「私は…思い出にはならないさ」


まさかこの作品を映画館で見られるとは…。生きててよかった。

音響が最高で、セフィロス降臨の時のボイスは鳥肌がたった。

森川さんのイケボなんだけど低音で変態チック
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.2

「店をやるのよ。素晴らしい店を」



生きるって難しい。順風満帆の日々なんて永遠に続くわけもなく、誰だってすべてを失って敗者になりうる。

希望はどこかにあるのかな。ないとも言える。ただどこかに転が
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.9

「後悔など無用だよ。必要なものが作れないときは壊すほうが良い」


ある映画監督の苦悩といえば高尚に聞こえるが、結局のところ

ピーチクパーチクうるせぇっ!俺は疲れているんだ!俺の好きにさせろ!黙れ!
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.5

「もしあんたが海が嫌いで、山も嫌いなら、そして街も嫌いなら勝手にしやがれ」

おしゃれな会話をしているように見える。何か高等なことを言っているように聞こえる。

すべて気のせいと思うことにした。

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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

4.3

「柔と剛、虚と実を駆使し、敗北の中に勝利を求める」


ストーリーについてはコロコロに連載されているようなギャグ漫画しつつバトル漫画といったところ。

しかしそこで繰り出されるアクションがとにかく早く
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羅生門(1950年製作の映画)

4.2

「テメェ勝手が何が悪い?人間が犬を羨ましがっている世の中だ。テメェ勝手じゃねぇ奴は生きて行けれる世の中じゃねぇや!」

羅生門という名前はついているが、内容は芥川龍之介の「藪の中」を主体としつつ「羅生
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男たちの挽歌(1986年製作の映画)

4.2

「足を洗うのは難しいことだぞ」


警官になった弟のため足を洗うことを決意した極道ホー。しかし自分は足を洗ったと思っても荷は軽くならず、かつての債務が重くのしかかる上に周りは彼を自由にしてはくれない。
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吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

4.2

「この世から悪を葬るのです」


スターウォーズに出演した伝説的な俳優御二方による、当時だからこそできた1作。

ドラキュラも不気味、眷属になった女性たちはより不気味で豹変する前触れが一番恐い。

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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.0

「神の名のもとに私は神の気持ちが分かった!」


フランケンシュタインの怪物の怖さはほぼなく、どちらかというと野に放たれた無垢な怪物の哀しみのほうが印象に残る。

何もわからずただ剛力とわずかばかりの
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長靴をはいた猫(1969年製作の映画)

3.9

「もしも僕が虹を掴んだら、その虹を君に分けてあげよう」


最近ゲゲゲの鬼太郎をちょこちょこ見ているのだが、冒頭必ず東映アニメーションのシンボルマークが出てくる。

シンボルマークになっているこのキャ
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犬神家の一族(2006年製作の映画)

4.1

「偶然です。恐ろしい偶然です。恐ろしい偶然が何度も重なったんです…」



市川崑監督自身のリメイク作品。話の流れ、セリフなどそのままの印象を受けた。

ただ急に現れた三谷幸喜には笑った。

自分の犬
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.2

「皆さんすべてが偶然の集積でした。しかしその偶然を巧みに筬にかけ1つの筋に織り上げていくには並々ならぬ知恵がいる」



現代ミステリーのように複雑に入り組んではいなく、まさに偶然の集積を利用した復讐
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.0

「映画音楽のルールは1つ。ルールはない」

こういう映画の裏側の歴史のドキュメンタリーを見るとスターウォーズの衝撃と影響力の強さを感じる。

そして今作でいうとジョン・ウィリアムズの凄まじさ。少し前に
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吾輩は猫である(1975年製作の映画)

4.0

「そんなに舐めた覚えはない!」

先生かわいいな


原作はもうだいぶ前に読んだので細かい内容は覚えてないが、久しぶりにタバコ吸いまくりな映画を見た気がする。

最近めっきりそういう場面見なくなったの
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

「マックス…それが俺の名だ」


シリーズを重ねてどんどんパワーアップして、今作で最終進化を見せてもらったような気がする。

最終進化はあまりにも濃すぎて文章で表現は難しい。

とにかく最強にして最大
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