もこもも

今夜、ロマンス劇場でのもこもものレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.2
映画監督を目指す青年とモノクロ映画の中のお姫様のロマンスたっぷりなラブストーリー

大好き、大好きです
こういうのに弱いんです
ロマンチックではあるけど、
人を愛する切なさはとってもリアルで、
ラストは大きな温もりと幸福感を抱ける
最高のロマンス映画でした

「忘れられた映画にだってあるはずだ
 誰かの心を鮮やかに染める
 奇跡のような不思議な力」

映画の中に入ってしまうわけではなく
映画の中のお姫様が健司の前に現れる
主人公が映画監督を夢見る青年なところも、
ヒロインがわがままなお姫様なところも好き
綾瀬はるかさんも坂口健太郎さんもはまり役で、
綾瀬はるかさんの可愛さと美しさにやられた

「もし本当のロマンスに巡り会えたら
 きっとこの世界も映画みたいに
 輝いて見えるんだろうな」

メルヘンとリアルが入り混じる
健司と美雪の2人の生活が始まって、
その2人の姿についつい微笑んでしまう
モノクロの世界から来たということで
色の鮮やかさや美しさがより映えていた
色を纏ったときの美雪がめっちゃ美しかったし、
美雪の衣装もカラフルでお洒落で素敵
電話ボックス越しのシーンとか最高

「男が簡単に下を向くな
 男の視線は常に未来 
 好きな女との未来を見つめて生きるものさ
 下を向いてたら今しか見えないぜ」

触れると消えてしまうから
触れたくても触れられない...
健司視点で描かれているから
強調されてないかもやけど
美雪の悲しさがあまりに大きいな...
健司は美雪が消えてしまうから
触らないってなるけど、
美雪は自分のせいで自分が触れることも
健司から触れてもらうことも
できないところのが本当に辛いな...
健司の家を出て行くシーンも、
そこから会おうとしなかったところも、
大切な人の将来のためなところも感情移入する

「たまには僕のわがままも聞いてください」

ストーリーの展開は予測できるけど
ロマンス劇場まで走るシーンとか
健司が美雪に投げる言葉に感動が溢れた
この言葉が本当に嬉しかったんやろなぁ
2人が強く抱き合って物語の幕が閉じる
...と思ってたから健司がおじいさんになるまで
一緒に生きてたことに大きな温もりと幸せを感じた

ひと時の恋物語ではなく
一生をかけたラブストーリーで、
その究極の愛の形に胸が震える
ラストのモノクロがカラーになって、
健司と美雪がキスするシーンは
あまりにも幸せな気持ちと
作品への好きの想いで胸がいっぱい

映画そのものの良さも詰まってて
みんなが声出して笑ったり驚いたり
とっても素敵な文化やなぁって
確かに記憶に残る映画は一握りで、
ほとんどは忘れられていくもの
でも、みんなが忘れるような作品の中に
自分の最高の映画が待ってるかもしれないから、
そんな映画との出会いを楽しみにしてる
また観たい!って思う素敵な作品

「どんな映画にも必ず良いところがある」
もこもも

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