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今夜、ロマンス劇場でのtheocatsのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
1.0
情熱なき平板演出で綴られる平凡ファンタジ

脚本の出来というより監督のパッション不足、及び貧困イメージが粒よりの俳優陣を生かしきれなかった印象。

まず坂口健太郎が綾瀬はるかに恋するのはいいとしても、綾瀬はるかが坂口健太郎に思慕を募らせていたというくだりが全然伝わってこず、言葉による説明と表層的な取って付け演出が白々しく感じられるばかり。
そのため筋の根幹となる「交わることのできないはずの二人の悲恋話」が全く説得力を欠いてしまった。

舞台設定の昭和中期の雰囲気も本当に上っ面だけという感じで、当時の空気感が・・
とネガコメントばかりになるので以下省略。

「どんな映画にも魅力的な部分は必ずある」というような坂口健太郎の映画中台詞を適用することが私にはできませんでした。

致命的だったのはほろ酔い状態だったのに少しもポジ気分になれなかったこと。
「どんなクズ映画でも酔いながら見れば少しは楽しく面白くなる」という個人的な法則が崩れた初の映画でした。苦笑
132201
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