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不都合な真実2:放置された地球のFlunkoutのレビュー・感想・評価

3.8
まぁ相変わらずドキュメンタリーというより講演会寄りの映画。

しかし今回はパリ協定のいきさつやゴアの活動にも迫っているので若干の密着ドキュメント形式も見て取れる。

前作ほどセンセーションのあるものではないが、それでも一作目から約10年ということもあって、振り返りのような形で見れる。

まぁ特に印象的だったのは環境分野での中国の台頭だろう。

2006年にはハイブリッド自動車などで日本が引き合いに出されることもある一方、中国は発展途上国扱いだった。どちらかといえばこの頃の中国は化石燃料削減には後ろ向きだったと記憶している。

しかし本作では状況が一変する。
中国は深刻な大気汚染の問題に直面し、国家的な課題として環境分野に積極的に取り組む姿が捉えられている。
前作の中国ポジションとしてはインドが台頭し、やはり化石燃料の使用を主張する。

たった10年では有るが、世界のスピードは目まぐるしいなと改めて感じた。

元議員、元副大統領、元大統領選候補というとこもあって、政治的な色眼鏡で見られるのは致し方ないだろうが、それでも環境問題を自らの使命と捉えて活動を継続し続ける内発性の強さは賞賛されるべきだろう。

地球のエコシステムに国境はないのだから、誰かがそれを良くしようと動いているなら、我々も少なからず恩恵を受けているのは事実だ。
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