なちゅん

マイティ・ソー バトルロイヤルのなちゅんのレビュー・感想・評価

4.6
ああもう、ああもう!
ダメだな、私は本当にアスガルドに弱い。今すぐに移住したい。国籍変えたい。
ソーは結局祖国を背負うことになったけれど、望むと望まざるとにかかわらず、それだけの器が彼に備わったということ。すぐに安寧が訪れるとは思えないけれど、ロキもまだ不安因子だけど、ソーなら大丈夫なんじゃないかと思えるもの。

喪失も結束も決裂も死も再生も復活も、全てが詰まっていて、しっちゃかめっちゃかにスケール大きくぶっ飛んでいるくせに、ストーリーは筋が通っていて、さらにユーモアまで混ぜてくる。なんなんだ。
THORのシリーズに関しては好き(特にロキが)という自分の感情が強すぎて泣いたりとかあんまりできなくて、本当もったいないよって自分で思うのだけど、これだけ夢中になって好きって言えるキャラクターや世界は無いから、今のところはこれはこれで良しとしておく。
もう少し熱が落ち着いてからフラットに見れたら、もうちょっと感情移入もできるように戻ると思うけれど、まだ今はちょっとロキが好きすぎてだめだな。考察オタクになってしまう。

にしても、ブランシェットお姉様大好きなんだけど、ほんとにヴィランが似合う女優さんだな。ヘラは恐ろしく憎らしいけど、それも彼女が完全に演じ切っているからで。ヘラのあの圧倒的な存在感とカリスマ性で全部自分のものにできてしまう感じ、ブランシェットお姉様でよかった。本当に格好いい。
そして過去作よりもセンスあるユーモアを挟むようになったロキは本領発揮。ロキを見れば見るほどロキが好きになるし、トム・ヒドルストンが大好きになる。今まで見た540本を超える映画で1番ロキが好き。でも他の人がロキを演じていたらここまでじゃなかったと思う。

一回でいいから「ロキはこんなこと言うけど実は…」みたいな深読みをしないで、信用できないヴィランとしてロキを見てみたかった…1作目から「大好き!!!!!」ってなっちゃって全然フラットに見れない。
なちゅん

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