スポーツとナショナリズムの関係についてFCバロセロナの視点からみたドキュメンタリー。
近代とフットボールの関係は、レアルとバルサのライバル関係へと発展し、80〜90年代は民族対立の鬱憤を晴らす場となってしまったこと。そこに、フットボールのゲーム性（陣地取りゲーム）が関わっているのかなとも思う。だから民族対立の象徴として使われるだろうな。
特に、暴動の映像でフィーゴへ向けられたヘイトの映像があり、当時は学生だった私は、レアルとバルサが民族対立のツールとして使われている事を知らなかったが、そうした目線を踏まえると、ナショナリズムを扇動する装置としてスポーツが使われている側面が見られた。あと、創設者が世界恐慌により自殺した事に、近代以降の人の人生が景気によって左右される社会問題点は変わってないんだなとも思った。
いまやサッカーにおける主要な練習メニューであるロンドは、ボールの回し方、取り方に始まり、それは戦術であり、ゲームプランを決める大きな要素であるんだなと。まるで哲学だなと思った。
